宇宙は、法則によって出来ています。
同じ方法をとれば、同じ結果が出るのが普通です。
たまに違う結果が出るのは、「縁」(えん)という別の原因が作用するからです。
だけど、その「縁」という原因も、やっぱり、原因です。
全ての結果には原因があります。
その原因にも原因があります。
その延々と続く、原因と結果を結んで巻き戻していくと、最終的には世界の始まりまで行き着くはずです。
この宇宙が誕生してから現代まで、原因と、結果の、「因果の鎖」がしっかりと繋がっているのです。
そして、宇宙が始まった時点から、現代のこういう時代が来る事が予め決まっていたのではないかという考え方を「運命論」と、言います。
話は変わりますが、あなたは、生きている事が当たり前だと思っていませんか?
死ぬことを経験したことがない為に、死が異常な状態だと思えるのです。
でも、実際は違うのです。
生きている事が、異常な状態なのです。
人は、息をしている分だけ生きていることが出来ます。
呼吸を止めたら、すぐに死んでしまいます。
ご飯も、そうです。
食べ続ける事で、生きている事が出来ます。
歩くということは、足を一歩前に出すから歩けるのです。
もっとも、自然な状態は倒れている状態です。
足に力を入れて踏ん張っているから立っていられるのです。
そうやって、無理を続けている状態が生きているという事です。
運命の波に逆らって、不自然な状態を続けていこうとするのが生きるという事なのです。
諦めた時点で、波に流され死んでしまいます。
死ぬという事は、生まれる前の状態に戻るという事です。
自然な状態に戻るという事です。
人間は、運命を変えれると主張する人もいます。
人間は、運命を変えれないと主張する人もいます。
変えれないと主張する人は、自分の意思で選択したと思っている事も、過去の環境や個体の性格などで、それを選ぶ事が事前に決まっているのだという考え方です。
人間の脳も、コンピューターと同じだという考え方で、人間が自由な意思だと思っている事も、実は運命が定めたもので、決められたレールの上をただ走っているだけだというのです。
あなたは、どう思われますか?
人生に筋書きがあったとしたら、映画と同じで、あなたが知らないだけで、結末はすでに決まっているのです。
突き詰めても、答えが、なかなか出ない問題だと思いますが、一応、無茶ぶりな問題定義だけをして、今回は終わらさせていただこうと思います。